15 The Killing Field
先日The Killing Field(1984年)という(アメリカ)イギリス映画を見ました。
1970年代後半にカンボジア内戦での共産主義政党クメールルージュが優勢になったもようを描いています。

クメールルージュとアメリカ、ベトナム・・・複雑な関係が絡んでいます。

「ホテルルワンダ」という映画は本当に怖ろしかったですがこの映画も中々怖かったです。

ポルポト率いるクメールルージュはまだ思想が自由に操れる子供を多く軍隊に置いていました。
人を信用しない」という思想がこの集団の根底に流れていたようです。
メガネをかけている人からはじまり医者、教師、ベトナム人などは皆虐殺されてしまいました。
想定100万人前後(諸説あり)が処刑されたようです。

映画の最後に流れたimagineが印象的でした。
映画見た後もimagineをずっと聴いています。
ジョンレノンのように鬼才で多くの人類の財産を残しパッと散る、、彼は本意ではなかった
かもしれませんがそんな人生もいいものだとつくづく最近感じます。
長生きすることが幸せではないわけですし。

あとはマルコビッチが好きなので良かったです。

考えるところが多くあります。
戦争を体験している、していないでは人生違いますよね。

身近な人の理不尽な「死」というものをどう受け入れるのか?
非道理な扱いをどう受け入れたらよいのか?
今の日本では想像できない屈辱と苦痛。
そんな体験をしている戦争体験者の経験値は計り知れないものがあるように思います。
受け入れるしかない、それでも尚生きていく・・・
毎度毎度「生きる」「強さ」に強く強く想像を巡らせます。
自分にはそれしかできないので。

「戦争」「死」「生きる」「強さ」「希望」「再生」「生活」・・・
最近戦争について特に強く想うところがあります。




2008 NOV 霜月


先月の27から31まで秋休みでカンボジアへ行きました。
目的はずっとずっと行きたくて憧れていたアンコールワット。

(27)
日本からカンボジアへの直行便はありません。
一度バンコクかホーチミンへ出国してからシェムリアップという
カンボジアのアンコールワット遺跡に近い空港へ発つのが主流。

苦い思い出のあるベトナムエアーライン。
今回は出発が30分程早かった。このエアーラインのおしぼりの香りが大好きなんです。

行きは7時間弱で帰路は5時間強かかります。

ホーチミン空港は3年前の面影はなく、全部新しくなっていました。
空港でカフェラテとパンをオーダー。
カフェラテはラテアートがされていた、感激!ラテもパンもおいしい!
さすがベトナム、フランスの良い名残が残っています。

さてホーチミン空港からシュリムアップ空港へ、約一時間の旅。
成田からシェムリアップ空港までとある芸能人?2名とずっと同じ飛行機でした。

シュリムアップ空港からホテルまで約20分。
宿泊先ホテルは景観デザインで有名なビルベンスリーのデザインで近年OPENしたセンスが良くて有名な
HOTEL de la PaixにはPM4に到着。

その晩はRED PIANOというアンジーとブラピがよくくるレストランへ。
サラダをオーダーしたらすごい山盛りのサラダで個人的にはうれしい限りでした。
検診へ行ったら肝臓数値でひっかかったので念のためお酒は控えた旅となりました。
試飲程度いただいたアンコールBEERはかなりおいしいです。
ANGKOR BEERだとソフトドリンクよりお安いです。だいたい一杯1$前後。

夜は4時起きだったので早めPM10:30に就寝♪

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AM7起床。気持ちよくぐっすり眠れました。
ホテルにて朝食をいただきます。
シリアル系が充実していましたが、好物の生サラダはセロリがそのままあるだけでした。

今日はツアーに参加。日本の皆さんと一日中ずっとご一緒します。
私をいれて8名。
まずはバイヨン寺院を中心に形成されるアンコールトムへ。
まず象さんに20分程乗りアンコールトムへ向かいました。
ジャヤーヴァルマン7世が12世紀末頃に着工させたアンコールトム。
アンコールトムの意味は「大きな都市」の意。
1992年に世界遺産に登録されているアンコール遺跡群の1つ。
大乗仏教の思想に基づいての建築物。後にヒンドゥー教の痕跡もみられる。

とにかくすごい迫力でした。観音菩薩の4面像(下写真)は表情もスケールも含め印象的でした。

続いてタ・プロームへ。
ここはアンジェリーナジョリーの「トゥームレイダー」の撮影で使われていたのでご存知の方もい多いはずです。
あえて遺跡の修復を避けあるがまま自然(ガジュマル)の侵食を提示した遺跡。
いま修復するかしないか、、インドやユネスコが検討中。しかし放置しておくと遺跡の存続は危ういそうです。
ここもアンコールトムと同じ創健者。大乗仏教に基づいていたが後にヒンドゥー教寺院に改修されている。

自然の驚異、自然と人為的創造物との融合、あるがままの姿を眺め1千年近い時の流れに思いを馳せる一時でした。

その後は皆でランチ。
お米の麺のスープをいただきました。
フレッシュジュースは何処のも美味しかったです。

そしてアンコールワットへ。
アンコールは王都、ワットは寺院の意。
王と神の一体化の思想が根底に流れている。
ヒンドゥー教のトリムルティの世界を維持するヴィシュヌが祀られている。

アンコールワットは12世紀前半。ヒンドゥ教が主体の寺院として創建されました。後仏教の寺院としても使われていました。
一時は共産党主義である東洋のヒトラーことポルポト率いるクメールルージュの基地になった経緯を持つ。
報道カメラマン一之瀬泰造さんも1972年にクメールルージュが占拠するアンコールワットへ単身潜入したが処刑され
遺体は10年後にみつかっている。「地雷を踏んだらさようなら」という映画で一之瀬泰造役を浅野忠信が演じています。
遺跡仏像の多くはポルポト派に大きく破壊されたが地道に修復活動に励んで現在に至っています。

アンコールワットの5本の塔はヒマラヤ山脈を現している。
目前に広がる広大な池は海を表す。
宇宙観を表現しているようでした。

SUNSETを見るためプノンバケンという小山にある遺跡へ。
上座部仏教徒のオレンジ色の衣を夕日が隠れた曇り空をバックにして、、その眺めは何とも神秘的でした。
アンコールワットへ来たことに幸せと充実感を感じた一時でした。

長い遺跡めぐりが終わり皆で仲良くアプサラダンスという伝統舞踊を見ながらディナーをいただきました。

遺跡巡りはまったく全く疲れることはなく、パワースポットのような所のせいか?とにかく気持ちが良くて疲れ知らずでした。
明日はサンライズの為、AM4起床。
早めに床に着く。快眠。

(29)
早朝起床。
SUNRISEの為、アンコールワットへ出向きました。
今は雨季。お天道様を拝めることは容易ではありません。

ホテルへ戻り朝食を。
カフェラテはラテARTを施して持ってきてくれて朝からうれしい気遣いに心がほぐれます♪

AM8ホテルのロビーを出る。
バンテアイスレイという遺跡へ。
東洋のモナリザ??で有名。アンコールワットより古いお寺。
リンガがあるためシヴァ神を祭っているヒンドゥ教の寺だと思われる。
とてもきれいなデバター達の彫刻郡に特に目を引かれました。

その後、オールドマーケットという出店街へ行きお買い物をして、マッサージをしてもらい、ホテルのSPAを受けお肌ツルツル(嬉)になり
リラックスした後、夕食はお洒落なレストランでインド米カレーをいただきました。
夜誰もいないプールで泳いだのも星空を眺めながら気持ちが良かったです。

就寝11時。明日も早い!

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AM4起床。
またもやアンコールワットへ行きリベンジSUNRISE!
またもや残念でした!
ホテルの朝食ではカプチーノにもラテART。
今日はベンメリアという車で1時間位かかる遺跡へ。
ベンメリアは「天空の城ラピュタ」のモデルの遺跡でも有名な所(だったと思います)ですが
行く人はそれほど多くはなくひっそりと佇んでいる。最近韓国映画の舞台にも使われたそうですが。

個人的にはベンメリアはとても気に入りました。
「天空の城ラピュタ」に憧れて育ったし、とにかく遺跡はラピュタに似ているんです。
ラピュタファンには是非一度は訪れて欲しい所です。
興奮しっ放しでした(笑)

街へ戻りデバダーの石造を10分くらい交渉してやっと安く買ったりしました。
値切るのもだんだん疲れてきたところで買い物大好きなわたしもさすがに終了。
皆へのお土産を買ったり、ショッピングを楽しんでシュムリアップを後にしました。
石造を2つ買ったので重量オーバーが心配でしたが大丈夫でした。

またもやシュムリアップ空港からホーチミン空港へ。
ホーチミンから成田の空路ではかなり深い睡眠がとれました。

心が洗われる神秘的な素敵な旅となりました。
遺跡もすばらしいですが、人、特に子供がとてもかわいかった。人に魅せられる旅でした。
アジアはだいぶ行きたい所へは行けたので次の旅先は東欧あたり特にチェコ、ハンガリー、ポーランド。
ポーランドの負の世界遺産ことビルケナウ強制収容所には一度足を運んでみたいです。
ユダヤ人とホロコーストを含むその歴史に昔からなぜか興味?があるので自分の目で見たい気持ちは前からあります。
しかし今一番気になるのはリトアニアとスロベニア、クロアチアの世界遺産
あたりでしょうか・・・。日にちが取れたら是非行きたいです。

目標・目的が叶ったら次の目標をすぐに決めることが大切な気がしています。
具体的なヴィジョンを持つことが何より今の私には大切なことだと感じています。

本心としては海外で暮らしたいのですが、今できることとしては
年に一度は海外へ行ってグローバルな視点と、島国の影響の強い狭く小さな自分の考え方の修正を図りたいと願っています。




過去の日記

19 キャロルキング
ちょっと前にキャロルキングのライブへ行ってきました。
去年も来日していましたが単独ライブではなかったのです。
最近妙にハマッテ行きたくてしょうがない渋谷東急bunkamura。
でのライブ。
キャロルキングは世代的に私の親の世代が全盛期だったので
会場周りにいる人は団塊世代の方々がメインでした。
私はかなり若いかんじでした。
私は{THE CITY}の Now That Everything's Been Said が好きで
よく疲れた時の応援ソングで聞いていました。
この曲は歌わなかったですが、ほとんど有名な曲ばかり歌っていました。
すごい歌唱力と実力でした。声も変わっておらず、とにかくすごくよかったです♪
bunkamuraの音響も席の形態も雰囲気も気に入りました。


Ta Prohm

Angkor Thom

Bayon